今回のテーマは、ミラー城の1階にいる謎の研究員です。
サンゴの剣と便利アイテムとの交換を持ちかけてくる男で、恐らく利用したことのあるプレイヤーは少数なのではないかと勝手に思っています。
なぜ彼がストーリー攻略時に活用されないのか。それは交換レートの異様な高さにあります。
これが取引の全容なのですが、ご存知の通りサンゴの剣はマーメイソードのみがドロップする貴重品です。
30本も簡単に手に入るはずがなく、そして交換可能なアイテムも各種1個ずつ。
これ、正直かなり厳しくないですか?
世が世なら法に触れるレベルのシャークトレードと言えるのでは……
というわけで、今回はこの悪徳業者の闇を暴く記事となっております。
この研究員が如何に悪質な交換を目論んでいるのかを可視化するために、最も価格の高いえり草を用いて考えてみましょう。
価値算出
この交換レートが如何なるものかを判断するため、当記事では入手難度、つまり各アイテムを1個入手する際の所要時間で価値を計算します。
えり草の入手方法は「大地の精霊からのドロップ」「各所の宝箱からの入手」「神殿の街ダンジョンエディタにて入手」がありますが、裏技的立ち位置のダンジョンエディタは今回除外します。
流石にドロップでの効率を上回ることはないと思いますが、一応転生しながら宝箱で入手する場合の効率を求めてみましょう。
転生周回RTAの記事にて、人間は8分でサモンメイトを一周することが出来ると判明しました。
ここに宝箱回収の手間を加えて、どれほどタイムが変わるか計測してみます。
通常の道筋から逸れてえり草を回収するセクションをそれぞれ3回実走し、その平均所要時間を全て足し合わせることで「えり草を全回収した上での周回タイム」を算出します。
こちらが実際のタイムです。
上記の結果から、えり草を回収しつつ転生を行った場合平均9分27秒かかるという結果になりました。よって、えり草1個あたりの所要時間は入手個数で割って94.5秒となります。
では次に検証するのが、大地の精霊からのドロップ効率です。
こちらに関しては簡単な検証で、所持数0の状態から森の島を周回して所持数99となるまでの時間を計測して求めます。
…と行きたかった所なのですが、ここで予想外の事態が。
1時間やって7個しか落ちませんでした。
すなわち、1個あたりの所要時間は約8.5分。
確かに森の島でえり草落ちる印象あんまりないなぁと思っていましたが、まさかこれほどドロップ率が低いとは……
当初の筆者の予想とは異なり、転生周回中にえり草を集める方が明らかに効率が良いようです。
えり草の入手効率はおよそ94.5秒/1個、という事が分かりましたね。
サンゴの剣に関する検証
ここからは、この価値のアイテムとサンゴの剣30本は本当に釣り合いが取れているのか?
という検証になります。具体的には、サンゴの剣の所持数を0にして99個貯まるまで周回します。
という訳で、元々アイテムカンスト企画にて99本入手していたものを全て売っ払って99本集め直してきました。
サンゴの剣を全て集め終わるまで、44分と23秒かかりました。1本あたり26.9秒、これを30本集めるとなると13分半程度かかるようです。
結果
さて、ようやく状況が明確になりました。つまりこの男、1分半で手に入るようなアイテムに13分半かかる対価を求めているという事になります。
なんか……そこまでおかしな事言ってないな……?
いや等価交換としては確かにおかしいんですけど、RPGのこういう交換要素としては特別厳しいものではないというか……
そもそもえり草が1分半で手に入るようになるのはクリアして転生周回環境も整えた後に得られる特権であって、ストーリー攻略中はなかなか入手出来るものでもないし…
むしろ貴重な完全回復アイテムであるえり草を、特に用途もないドロップアイテムで交換してくれるこいつは別に悪者でもない気がしてきた…
結論
シフトアップネットさんのバランス調整は凄い。